他の人の臍帯血の方がいいケースも

移植治療を受けたときには、ほとんどの場合はGVHDという副作用が起こります。

ドナーの免疫細胞が患者さんの体を異物と判断して攻撃するためで、攻撃の対象は主に皮膚、肝臓、消化管です。
GVHDの症状はとても不快なもので患者さんを苦しめ、ひどいときは命にかかわります。

現在のところGVHDには目覚ましい効果のある治療はなく、免疫系の働きを抑える薬剤や症状を抑える薬剤で対症療法をするしかありません。

一方、移植されたドナーの免疫細胞は同時に、患者さんの体に残っているがん細胞も攻撃します。このはたらきをGVT効果といいます。

患者さんを苦しめるGVHDと、患者さんのがん細胞をやっつけるGVTは、ドナーの免疫細胞のはたらきとしては同じことで、攻撃する相手が違うだけなのです。

自分のさいたい血で移植治療することは、GVHDが起こらないメリットがあると同時に、がん細胞をやっつけるGVTもないので、再発するリスクが高まることでもあるのです。

ですから再発しにくくするために、GVTのはたらきを期待して、たとえ自分のものが保存されていてもほかの人のさいたい血や骨髄を使ったり、わざと少しだけ型の違うさいたい血を移植することもあります。

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