臍帯血移植のメリット、デメリット

日本での非血縁者のさいたい血を利用した移植は年々増え続け、2004年には1年間で698例と、白血病などの治療法として確立している骨髄移植と肩を並べる勢いで行われています。

欧米に比べ、さいたい血による移植が非常に多いのが日本の特徴でもあります。

では、ドナーに負担をかける骨髄移植や末梢血移植はもはや必要のない移植法なのでしょうか。
さいたい血だけで、移植治療が行われているすべての病気を治すことができるのでしょうか。

さいたい血移植のメリットは、ドナーにまったく苦痛を与えない方法であり、移植後の拒絶反応が比較的軽いこと、移植に必要なさいたい血を短期間で入手できるのでタイミングを逸することが少ないことです。

しかし、特に大人に関しては、さいたい血を利用した移植が始まって年数が浅いために、長期的な治療効果がまだはっきりしていません。
治療する病院によって、治療成績に差があることも指摘されています。

骨髄移植や末梢血移植に比べてドナーの造血幹細胞が患者の体に生著しにくいとか、白血球が増え始める時期が遅いともいわれます。

家族でHLAの型が適合する人がいなくてとにかく早く移植が必要であればさいたい血移植という選択になるでしょうし、骨髄ドナーが見つかり、タイミングのよい時期に移植が可能であれば骨髄移植が適していることもあるでしょう。
どの移植方法が選ばれるかは、いまのところケースバイケースです。

特に、大人に対する移植については、まだ専門家の間でも、どういう場合にどの移植法が適しているか意見が一致していない面があるといいます。

それでもさいたい血が、白血病などの治療に欠かせないものになっていることは厳然たる事実です。

おなかの中で約10か月、赤ちゃんとお母さんをつないでいたへその緒から取ったさいたい血が、多くの命を助けているのです。

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