臍帯血で治療できる病気

さいたい血のなかには、血液をつくり出す能力のある造血幹細胞がたくさん含まれています。

造血幹細胞を移植する治療が役立つ病気には、急性白血病、慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、再生不良性貧血、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、血色素異常症、先天性免疫不全、先天性代謝異常など約50種類があります。

造血幹細胞は「血液のたね」なので血液を作る能力しかありません。
けれどこれまでの研究で、さいたい血の中に、神経、血管や心筋になる「たね」もあることがわかってきています。

さいたい血から分離した「たね」を利用して肝臓などの臓器や血管を再生したり、パーキンソン病や骨髄損傷などを治療できるかもしれないと考えている人もいます。

けれどどれも現在はまだ研究段階で、赤ちゃんが大人になったころに実現しているかどうかは誰にもわかりません。

失われた体の組織を作り出すことは、再生医療と呼ばれます。

さいたい血を使った再生医療の研究は世界中で進められていますが、現段階ではできるかもしれないしできないかもしれないと言うほかありません。

さいたい血保存の意義を強調するあまり、造血幹細胞移植以外の再生医療が実現しているかのような印象を与える宣伝もありますが、そのあたりは、誤解のないようにしたいものです。

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