臍帯血の長期保存は可能なの?

さいたい血は何年くらい凍結保存しておくことができるのでしょうか。

赤ちゃん本人が病気になったときのために保管しておくとしても、発病するのは40歳、50歳になってからかもしれません。

さいたい血が移植治療に使えることを世界ではじめて示した、アメリカの研究グループは、2003年1月にアメリカの学術誌に15年間保管したさいたい血が、採取当時とほぼ同等の増殖能力を持つことを報告しました。
10年後で保存時の88%、15年後で83%の分裂する能力のある細胞が確保できたとされています。

さいたい血移植がフランスで初めて行われたのが1988年、アメリカに世界初のさいたい血バンクが設立されたのが1992年ですから、さいたい血の凍結保存の歴史は浅く、15年間というのがもっとも長い研究成果ということになります。
20年、30年後にはどうなるかということは、今後の研究報告を待つしかありません。

理屈としては、液体窒素中に保存されている限りは、かなり長期にわたって保存が可能であり、増殖能力もほぼ維持されるだろうとみられています。

ただ、細胞の増殖能力はあまり変わらないとしても、保管バックの破損などの可能性がないとはいえません。すべてのバンクが最良の状態で細胞を保存しているとも限りません。

公的バンクでも、保管バックの破損や解凍の失敗で、さいたい血が使えなくなったという例があるそうです。

保存しているあいだに保管バックが破損したり細胞がなくなったりしたときにはどのように対処するのか、民間バンクに保存をする際には確認しておきたいところです。

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