誰の臍帯血でも治療に使えるの?

「あの人はA型だから、凡帳面なのね」「彼は、0型だから大雑把」などと、血液型についてはよく話題にされますよね。
実は、このABO式の血液型は赤血球の型で、白血球や赤血球以外の細胞にもHLA(ヒト白血球抗原)という型があります。

造血幹細胞を使った移植治療は、このHLAの型が一致していないと成功しません。
免疫のはたらきは体内に入り込んだ異物を攻撃して排除しますが、それが異物かどうかは、HLAの型が同じかどうかで判断しています。

HLAの型は、6個の遺伝子の配列で決まりますが、6個それぞれにたくさんの種類があるので、HLAの型には数万通りあるといわれます。4通りしかないABO式の血液型のように単純ではありません。

HLAの型が完全に一致していれば、体に入ってきても異物ではなく「自分」だと判断してあまり攻撃しません。
ですから拒絶反応は少なく、ほとんどの場合移植はうまくいきます。

HLAの型が一致していないと、ドナーの造血幹細胞を異物として攻撃する拒絶反応が起こってしまいます。完全に一致しなくても、6個の遺伝子のうち1、2個だけ違うなら移植が成功する可能性があります。

ただし型が違う場所が2カ所あると、骨髄移植や末梢血幹細胞移植はまず失敗しますが、さいたい血移植なら可能といわれています。

HLAの型が一致する可能性が最旦口同いのは兄弟姉妹間で、HLAの型がすべて同じになる確率は4分の1です。

子どもは両親から半分ずつ遺伝的にHLAの型を受け継ぐので、親子間では、HLAの型が一致する可能性は低くなります。
非血縁者でHLAが一致する確率は数百から数万人に1人です。

だからこそ、世界各地でさいたい血バンクや骨髄バンクが誕生し、多くの造血幹細胞の中から患者とHLAの型が一致するものを選び出して、病気の治療に使っているわけです。

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